元境内遺跡の出土遺物紹介4回目。
今回は江戸後期の陶製両口カンテラです。
中央の壺の部分に菜種油などの燃料を入れ、張り出した両方の口の先まで綿などの灯芯を通して火を灯す構造です。
2灯式で、吊り下げるための孔のあいた突起が付けられています。当時、一般的であった灯明皿に比べ油がたくさん入るため、長時間明かりが灯ります。このカンテラの上に和紙の笠をつけたものを「八方(はっぽう)」あるいは「八間(はっけん)」といい、天井からつるした時に広い範囲を明るく照らすことができました。
広い寺院本堂の内部を照らすために使用されたものと思われます。
ちなみに、「カンテラ(candela / kandelaar)」という名称は、オランダ語の「燭台」や「ランプ」に由来しています。
この記事へのコメント