元境内遺跡出土遺物2

元境内遺跡の出土遺物紹介2回目。
今回も磁器製の盃で、昭和11年(1936)の本堂火災に伴う焼失物を廃棄した溝の中から出土しています。
高台部に櫛歯文、高台内に銘があります。見込み部に「名酒」「泉重仕入」「ほとよし 酒ハかん肴者 きとりひやくハ たぼ」「玉井引間重平」と書かれています。
意味は、酒を飲むには「酒は燗、肴は気取り、酌は髱(たぼ)」(江戸時代の狂歌)が良いということです。酒を最も美味しく楽しむための粋な条件を語った言葉で、酒は燗が良く、酒に合わせる料理は、器や盛り付けを美しく整えるか、または新鮮な刺身が一番よく合い、酌は若い女性に酌をしてもらうのが一番という意味です。髱(たぼ)は、 日本髪で、襟足にそって背中の方に張り出した部分を指し、転じて若い女性という意味です。
玉井の引間商店が出した盃と思われます。

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