姥ヶ沢埴輪窯跡群出土石製模造品

平成2(1990)年に調査した、市内千代の姥ヶ沢埴輪窯跡群から出土した石製模造品を紹介します。
石製模造品は、滑石などの軟らかい石材を使って、剣・鏡・勾玉などの実物を小型に模して作られた「ミニチュアの祭祀具」です。
発掘調査では、台地縁から約200m程侵入する開析谷の東斜面地に、6世紀代の埴輪窯が8基確認され、その中の3基から片岩製の石製模造品が出土しています。
写真上:第2号窯跡・写真中段:第3号窯跡出土・写真下段:第4号窯跡出土の剣・勾玉・鏡形の模造品です。
通常、石製模造品は古墳の副葬品や集落の祭祀遺跡で見つかることが多く、埴輪窯跡からも出土することもあります。 これは、埴輪生産が、単なる技術的な作業ではなく、宗教的な要素を含んだ特殊な行為であった可能性を示唆していると思われ、窯の稼働や火に対する「鎮め」の祭祀、または、窯の操業中に成功を祈願する祭祀、あるいは窯を使い終わった際の儀礼が行われていたなどと推測されています。
埴輪窯からの出土例は、群馬県伊勢崎市石山南遺跡、宮城県仙台市富沢窯跡、埼玉県鴻巣市生出塚窯跡などで確認されています。
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