元境内遺跡出土鉄製鐙(あぶみ)

市内野原の元境内遺跡から出土した鉄製鐙を紹介します。
鐙は、留め金具の鉸具(かこ)と紋板(もんいた)、紋板に付く丸く膨らんだ部位の鳩胸(はとむね)と足を載せる踏込(ふんごみ)で構成されます。
この鐙は、昨年度保存処理を実施し、銅合金の唐草文の象嵌が施されていることがX線写真で確認されており、鳩胸の外側だけでなく、紋板部にも唐草文の象嵌が施されています。
象嵌の研ぎ出しが未実施のため、X線写真をもとに文様を実測してみました。
鐙は、中世から近世にかけて、踏込が長くなり舌長鐙と呼ばれることから、本鐙は近世期のものと推測されます。

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