市内弥藤吾の王子古墳を撮影した写真を紹介します。
王子古墳は、直径28.5m、高さ1.5mの円墳で、石室は、砂粒・角閃石を多く含む凝灰岩の切石による横穴式石室と推測されますが、形状は不明です。
古墳の石室に使用された石材は、その特徴から、王子古墳から約15km離れた、群馬県太田市の藪塚周辺の八王子丘陵で産出する薮塚石と呼ばれる溶結凝灰岩です。古墳築造にあたり、約15km離れた石切り場で石材を切り出し、利根川を越えて運び入れたものと推測されます。
昭和43年(1968)、宅地造成により、事前の発掘調査が行われています。
今回紹介する写真は、その調査前に撮影されたもので、古墳の周囲は桑畑となっており、低い墳丘が写っています。墳丘上部の小さな瓦葺建物は、石仏を納めていた観音堂です。
現在、墳丘は削平されており、古墳があったことを視覚的に伝える貴重な写真です。
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